No.50 採録・撮影者◎川崎ぶら 被写父◎盛田栄一
中川いさみ『タク坊の毎日』
スピリッツ1999年1月14日増刊号掲載分より、パパのセリフ。

 本作の単行本の帯や著者後書きで上品に強調され、キャッチフレーズとしても「元祖マネキン漫画」となっていた通り、一部の他媒体で本作の薄味な真似としか思えない、設定まで同様のマネキン実写ギャグが発表され、関連書籍がそれなりに売れたりなんかしたことは、作者とスタッフにとって何かやな感じであった。
 マネキン写真漫画であるタク坊シリーズが始まったのは'96年末のことであり、明らかにあの似た風なやつより早いのだが、何せこのタク坊シリーズが掲載されていたのは増刊号であって、回数としても年に三回程度の地味加減。結局、本作の単行本がやっと発売されることになった'03年には、まるでこちらの方が真似?みたいに思われそうな状況となってしまっていた。あゝ苦々しい。
 採録元の回は「タク坊の鍋奉行」と題されているエピソード。鍋の材料を買いに出たはずのパパ(マネキン)だったが、その途上で漢方薬店の閉店セールに出くわし、トカゲの開き、セイウチのキンタマなどの精力系素材を買い込んで帰宅、鍋の材料については何も買って来なかった。
 罵るタク坊(マネキン)の声も気にしないパパは後のことが楽しみで仕方ない。

 パパを無視して夕食用に寿司をとるママ(マネキン)。一方、精力鍋を煮込み、その汁を飲んだパパは突然10センチあまりの身長に縮んでしまいますが、そこへ現れた寿司屋の出前持ち(マネキン)により、物語は意外な展開を見せることになります。
 なお単行本は、増刊号掲載時とは多少違うコマ割りになっているので、比べられる方は比べてみるのもまた一興かと思います。
   
『タク坊の毎日』
スペシャル版単行本は
全一巻オールカラー
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